完全版。
NYからアップしていた超暫定版に加筆・修正を加えたものです。
文章下手なのは変わらないけどね。
気を取りなおして、空港まで。
横浜市営地下鉄はバリアフリー設計が行き届いているので、馬鹿でかいトランク持ちには好都合だったのだが、途中乗換のJR横浜駅ではエスカレータはおろか階段しかなく、非常に(重/辛)かったです。こういうことを体験すると「バリアフリーって重要なんだなぁ…」と思えてくるから不思議だ。当事者意思の希薄さを実感。
成田空港までは成田エキスプレスを利用。一回使ってみたかったんだよね。NEX。誰かと一緒に行くと「高い〜」といわれてしまうし、かといって普段乗るような代物(どこへ行くんだ? 東京か?)でもないしね。ただ座席がリクライニング出来ないのがマイナスポイントだな。あと4人のBOXシートなので見知らぬ人と対面して座らなければならないし。しかも今回、俺の対面は男…。
乗りながらラジオ日本の競馬中継を聞いていると(<ぉぃ)、俺の持ち馬トゥザフューチャが出走するレースのファンファーレ直後に品川→東京のトンネルに突入。おいおいそりゃないだろう。結局、結果は分からずじまい。家に電話をかけて競馬ブックを買っといてもらおう。
#結局、負けた。
成田に着くと青空。さすが千葉。空港ではもうHISの受付が始まっていたのでさっさと済ませて、荷物を預けてしまう。
俺:「現地ではホテルまで送迎してくれるそうですが、Arrivalの所でうろうろしてればいいんですかね?」
HIS:「はい」
俺:(え? 本気? 見つからなかったらどうすんだよ)
という微笑ましい雰囲気のなか、「自分のことは自分でやらねば」と自立の決意を新たにしました。
#…てなことを空港の喫茶店で書きました。ノートPC広げてキーボードをぱしぱし叩いてるの俺だけだね。まぁ、当然か…。
去年の旅行で得た異名「金属男」の面目躍如というわけでもないが、また出国審査の金属探知に引っかかりまくり。ゲートを3回通過して3回鳴る。最後まで外さなかったベルトのバックルの所為だよ、絶対。絶対だって!
飛行機は定刻どおり離陸。やはりあの加速感がたまらなくいい感じです。隣に座ってるカップルは、女性のほうが飛行機苦手ならしく手などつないで微笑ましい限りだが、「13時間ものフライトでずっとこのカップルの隣なのか…」と思った瞬間に、ベクトルが負の方向イってましたね。ある意味で耐久試験。
機内の液晶TVではNever Been Kissedをやってたのでとりあえず見る。他にも「風雲たけし城」をやってたので見る。おそらく10年ぐらい前のものだろうか。しかし、なぜに「風雲たけし城」なのか? コンチネンタル航空よ。面白いからいいんだけどさ。
あ、あと「Friends」も見たよ。NHKでやるとか言ってなかったけか>Friends
そんなこんなで、現地16:40着(日本時間朝5:40)。普段夜型人間(ここんとこ地獄研修のおかげもあって3〜4時就寝)なせいか、時差ぼけ感がまったく無い。だが、たぶん日本にもどるとボケボケになるんだよね。不思議だ。
Immigrationのおっさんには、日本語で「モクテキハナンデスカ?」とか「ドノクライイマスカ?」とか聞かれ、調子が狂う。思わず「観光…いや、Sightseeing!」と応えてしまったのは不覚。
Newark空港ではHISのお出迎えが待っていたんだが、空港・高速道路と渋滞とかでかなり待たされた。まぁ、日曜の夜はほとんどミュージカルやってないからいいんだけどさ。いくつかのパーティで車に乗り込んで、マンハッタンへ向かう。
車内ではHISの兄ちゃんが車運転しながらいろいろ観光スポットを案内してくれたのだが、全部去年行ったとこだった…。
車中で印象的だったのは、マンハッタンをハドソン川沿いに南下して行く途中で見た夕焼けですな。川を挟んでニュージャージー側に見えたのだが、日本の夕焼けより少し紅いような感じ。あと、時間が経つにつれて夕焼けが「奥に引っ込んでいく」感がなんとも。
Sheraton NYに着いたのは夜の8時。空港出たのが6時過ぎだから2時間経ってるよ。部屋は、シングルルームのダブル(トリプル?)ベッドでした。今年は広くつかえるね。むしろ広すぎ。今のニューヨークは結構涼しく(寒く)、今日の最高気温が20℃らしい。天気の話ついでにもひとつ書くと、いまフロリダに台風が来てるらしく、明後日、明々後日は雨だとか。水曜日は蝦名正義観戦ツアーなんだけどなぁ…。
というわけで明日の予定は、NYSE(ニューヨーク証券取引所)のツアー、ビジターセンターでミュージカルのチケット買いあさり、ラジオシティーミュージックホール、あとはテキトーに。
image:Sheraton NYの2033号室
今年のニューヨーク最初の目的地、NYSE(ニューヨーク証券取引所)に向かうべく7th Ave.をてくてく南下すると、10日まで「CATs」を上演していたWinter Garden Theatreの内装が取り壊されている真っ最中だった。「写真とって良いか?」と聞いたが、「安全上の問題でダメ」とのこと。ネゴるほどの英語力を持ってないので、あきらめることに…。がっでむ。
Rector St.で下車してWall St.に向かう筈だったのだが、ウロウロ歩いても見つからない。トリニティ教会と去年の記憶を元になんとかたどり着く。
#今回の旅行で何回も思ったことだが、去年来てなかったらとてもじゃないがNYを一人歩き回ることなんか不可能だね。
#
地下鉄とかも迷いまくりだろうね。
NYSEのツアー(入場料0$)は、すぐに入れた。去年は11時ごろについたのにもう「満員札止め」だった。こういうのはやはり朝イチで行かなければダメなのよねぇ。 入り口ではやはりセキュリティチェックに引っかかった…。
ツアーでは実際の取引現場を見てきたわけだが、WBSとかのニュースで見た通りって感じやね。テレビカメラにむかってリポートしてるお姉さんもいたし。なんとなく景気の良さが伝わってきた。バブル経済万歳。日本では完璧にシステム化しているので、こーゆー鉄火場的雰囲気は失われてしまいましたな。
次はそばにあるトリニティ教会。牧師さんが子供たちに向かってなんかやってた。幼稚園のカリキュラムのひとつなのかしらん。トリニティでは絵はがきを査収。彼女君にでも送ってあげようかと思ったら…、住所メモってないじゃん。これじゃぁ送れないよねぇ。がっでむ。
今回の旅行の最大の懸案事項だったミュージカルのチケットを査収するために、ビジターセンターへ地下鉄で戻る。結構、NYの地下鉄って日本ほどではないが寝ている人が多い。「寝ると危険」もしくは「寝ると殺される」というイメージがあったのだが大丈夫なん? 隣に座ってたおねぇさんは、座るなりPalmVx(ごついケース付)を取りだしなにやら書き始めた。さすがPDA先進国アメリカ。日本ではあまり見られない光景だからね。
そうそう、「ニューヨークに一人で行く」とか言うといろんな人に「危険じゃないの?」とか言われるんだけど、「時間」と「場所」さえ気をつければかなり安全な街だと思う。まぁ、昼でも「この道ヤバいよなぁ…」ってゆー場所はマンハッタン内でも勿論存在するのだが、そこには近づかなければいいだけだし。夜にミュージカルを見るつもりなら7th Ave.沿いのホテルを押さえとけば、まず安全。7th Ave.なら夜12時でも出歩ける。横道は「でんじゃあ」だけど。
ビジターセンターでは、AidaとKiss Me KateとSwing!のチケットを査収。しめて200$弱。Aidaは後ろの方だったが、まぁ「見られるだけでも良し」としよう。Tonyを獲ったContactは取り扱ってないため諦めることにした。場所がリンカーンセンターでTimes Sq.から遠いから扱ってないのかなぁ。チケット売り場では私の前にも日本人が並んでて「何を見るんですか?」と話し掛けてきたので、「上記3本とContactを狙ってるがAidaは取れないかも〜」と答えたら、「そんなに見るんですか!?」と驚かれた。やはり一般人はこういう反応を示すよなぁ。うちの彼女君の話を聞いたら「狂ってる」ぐらい言われかねないよな。あの娘はマチネもソワレも全部見るもんな(現在行っているロンドンでは11本見るらしい)。まぁ、それが目的で旅行しているのだから、なんと言われても構わないけどね。俺の場合は競馬が第一重点攻撃目標だけど。
Times Sq.ヴァージンメガストアでは、JesusChristのCDを査収…したが聞いてみたら、Tony賞のJudaの声では無かった。がっくり。
昼飯は道端で買ったホットドッグ。
午後は、Radiocity Music Hall。14時からのツアーに参加。参加メンバーは、家族連れと15才ぐらいの女の子2人組と20歳ぐらいのドイツ人女性(ひとり)、そして俺の4組。ロケットガール、脚長げぇ。俺より長げぇ。当たり前か。
ガイドの英語は10%〜20%ぐらいしかわからん。何について話してるかは大体分かるんだが、細かく何を言ってるかについてはまったくわからん。これでTOEICの目標が800とか言ってるんだから、困ったもんだよ。
ドイツ人女性は、グリコカフェオーレCM時代のヒンギスを10倍ぐらい美人にしたような感じで、ロケットガールよりむしろこっちの方が俺のツボに来たね。10年前のヒンギス×10が何人ぐらいのツボに来るかはわからんが。この娘の20年後をあまり想像したくないなぁ。やっぱり欧米人のお決まりの成長コースを辿るのかなぁ。もったいないなぁ。…って、Radiocity Music Hallとぜんぜん関係無いところで盛り上がってました。
#あ〜、でも、この娘、タバコすぱすぱしてたんで、大幅減点。
話は前後するが、ツアーの待ち時間の合間にセントパトリック教会へ行った。ミサやってた。なんか去年と内装のレイアウトが違うような気がするんですが、気のせいですか?
そして、MoMA。近代美術館へ。彫刻の庭が取り壊されていたり、2階の展示がCloseになっていてかなりダウソ。あれで、いつもと同じ値段(10$)取るのは解せないなぁ。
抽象画ってあんまり俺的にグっと来ないんだけど、なぜかピカソの絵だけはグっとくるんだよなぁ。グッときた後で描いた人を見てみるとやっぱりピカソ。さすがピカソ。
去年の日記にも書いたかもしれないけど、俺の絵の評価基準って「グっとくるか、こないか」なんだよなぁ。変な基準ですか。そうですか。
道具(椅子とか食器とか)も置いてあったんだけど、道具は道具として使うから価値があるものであって、展示しているだけでは価値が無いと俺は思うんだよね〜。人が座れない椅子なんて椅子じゃないし。水が飲めないコップなんてコップじゃないんだよね。やっぱ使えなきゃダメ。
MoMAを早々に切り上げ、次に向かった先はリトルイタリー。現在、サンジェローム祭なるものをやってるらしい。欧米の祭りというものに興味もあるし、Leonの世界を垣間見るためにも行かなければいけない。行くべきだ。
だけど実際、アメリカ(イタリア?)の祭も日本と大差ないのな。Mulberry St.の両側を1kg弱ぐらい露店が続いていて、食べ物屋が軒を連ねていて、ゲーム屋や射的なんてものもあった。なんか声をかけられたような気もするが、言葉がわからないのでそのまま歩いていたよ。
本当はここで夕飯を査収するはずだったのだが、30cmぐらいあるソーセージとか、でっかいピザとか、な〜んか夕飯には重過ぎるものばっかりだったので隣の街区のチャイナタウンの露店で買った焼飯と春巻の計2$で済ます。去年の経験上、チャイナタウンの飯はNYで一番美味いので、みなさんもNY来たときは是非。
#東洋人の悲しい味覚なのか…。
Leonの世界は確かにそこにあったんだが、むしろゴッドファーザーの世界でした。いや、マフィアだらけって訳じゃないんだろうが、俺から見たらみんなマフィア。そこにいる人々がゴッドファーザーに出てきそうな感じ。祭りの露店が無ければ、もっとマフィアっぽくなったんだろうなぁ。
でホテルに帰ってきたのは19時。予想以上に焼飯の量が多く辟易したがなんとか平らげた。「苦しぃ〜」とベッドに倒れこんだら、そのままスリープモード。22時30分になんとか起きて今日の分の日記を書いているというわけだ。
明日の予定は、メトロポリタン美術館とお買い物。そしてKiss Me Kate。天気予報では雨と言っているので、そんなにうろうろしない方向で考えているよ。
今朝は6時30分起床。今日も朝食はスタンドで売ってたベーグル&コーヒー。明日はホテル1Fのカフェで食べることにしよう。でも、ベーグル美味い。 ベーグル自体はパサパサしているんだが、挟んであるチーズが美味いんだな。
で、最初の目的地はメトロポリタン美術館(通称:メト)。出発は9時。朝のTVの素人告白(告発)モノの番組と、日本でも深夜やってるJerryなんたらショーをまだ見ていたかったのだが…。てゆーか、朝からやるような番組なのか?
早朝ベーグル買い出し紀行のときは天気予報の通り雨が降っていたのだが、出発時には雨もやんで青空もすこし出ていた。去年もだったけど、こっちの人間は雨でも傘をささないんだよね。なんでだろ?
去年と同様にセントラルパークを通ってメトへ。リス多すぎ。セントラルパークでは犬を連れた人も多かった。柴犬みたいな日本犬でも、NYだと日本犬っぽく見えないから不思議だ。レトリバーとか同じ犬種でも国が違うと、どこか違う犬に見えてしまう。子供をベビーカーに突っ込んだお母さん方も多かったね。アメリカにも公園デビューとかの概念は存在するのだろうか? とか考えてしまったり。
メトでは1年ぶりにJean Marc Nattier"Madame Mardollier and Her Daughter"と再会。やっぱグっとくるね、この絵は。通算で30分以上はこの絵の前にいたのではなかろうか。帰る間際にも、10分ぐらい前のベンチで座ってずっと見てたし。傍から見ると怪しい人だよねぇ。その他にもグッと来た作品はというと…。
メトは宗教画がものすごく充実しているのだが、自分の中ににキリスト教的バックボーンが希薄なため、ぜんぜんグっとこない。もったいないなぁ(もったいないのか?)。東洋美術(仏像とか)の区画では、なぜか安らぎを覚えてしまうあたりが東洋人の悲しい性。
メトでは11:15から日本語のツアーがあるというので参加してみた。50人ぐらい集まってたので2部隊に分けられたのだが、女性、特にオバちゃん集団が多い。旦那は日本でヒーコラ言いながら働いてるんだろうねぇ。日本人サラリーマンの悲哀ってヤツだね。日本人で固まってぞろぞろ歩くことに、3分で耐え切れなくなってきたので速攻でエスケープして、ひとりでプラプラと見て回ってました。
昼飯は、メト1FのカフェにてRice Bowl(牛肉・ブロッコリ・ズッキーニが乗ってる)を食す。最初のうちは「結構美味いじゃないか」と驚きつつ食っていたのだが、そのうち大味に絶えられずペースダウン。やっぱり日本人の味覚に合う物って、NYでは少ないんだよなぁ…。
メトには結局2時過ぎまでいました。気づくと外はドシャ降り。しょうがないので、一旦タクシーでホテルに戻って態勢を立て直すことにする。
ホテルでしばらくボケッとして、さて出かけるかと思っても相変わらずのドシャ降り。つーか、さっきよりヒドイ。5番街まで徒歩で行く。アメリカ人は雨の中でも傘をささないで歩くのだが、ドシャ降りのときは「小降りになるのを待つ→走る」のコンボだ。傘させよ。
5番街ではおもちゃ屋のシュバルツでテレタビのDipsyを査収し、ディズニーストアで親から頼まれたものを買い込み、ほうほうの体でホテルまで戻る。
で、本日のメインイベント、Kiss Me Kate。前から11番目のセンターという抜群の席でした。でも結構空席も目立っていた。俺の左隣3列まるまる空席ってどう言うこと? 内容は50%も理解できているかどうか怪しいが、とにかく楽しかったです。Brian Stokes Mitchell好きは見なきゃだめだね。絶対です。Originalキャストで無くなったら楽しさ80%減です。良い意味で、RagtimeのCallwalkerhouse Jr.のイメージを崩されました。BrianのはCDしか聞いたこと無いけど。
明日の予定は、ベルモントパーク競馬場。生きるか死ぬかの戦いですな。
#っつーか無事に着けるのか?
6時30分起床。ベッドの中でしばらくまったりモード。今朝の夢では、競馬ブックを読んでいたような気がする。そんなニューヨークの朝。
昨日のKiss Me KateでCDやらパンフを買いあさって(といっても1つずつだが)しまったので、今朝も質素にベーグル&コーヒー。だって1.75$なんですもの。ホテルのカフェで食べたら絶対10$越す。下手すりゃ10倍つくよ。この差はデカイよね。え? デカくない?
今日は道端のスタンドで新聞も査収。ニューヨークポスト紙。一部0.25$。日本円に換算すると30円弱といったところだね。安いねぇ。でも、読むところがあまりない…。とりあえず競馬面で今日のレースの様子を見てみる。どうやら6Rに蝦名が乗るらしい。よしよし。現在のオッズは8-1と人気薄だけど、単勝(WIN)勝負ですな。
念の為、HISツアーデスク(Sheratonにあるのだ)の人にベルモントパーク競馬場までの行き方を確認すると、バスを使った行き方は知らないとの事。やっぱダメか。頼るのは自分のみだな。
俺:「だいたいここから2時間ぐらいで着きますかね」
HIS:「だいたいそんなところじゃないですか」
絶対、確信無しに言ってやがる。行き方しらないくせに。
下調べの通りに、地下鉄で7Ave.,53st.→(LINE E)→Lex Ave.,→(Line F)→169St.へ。
169St.駅を降りると、そこはマンハッタンとはかなり趣の異なる場所でした。ここいら辺の地区は「ジャマイカセンター」言うだけあって、かなりそっち系の人が多いです。てゆーかそう言う人しかいない。TVドラマで出てくる都市の郊外の風景そのまんま。初日に競馬観戦の日程を組んでたら、絶対このまま地下鉄に乗ってマンハッタンへ帰ってたね。生きて帰れるかどうか超〜不安。即、物陰に引きずり込まれて「ホールドアップ!」となってもおかしくないような雰囲気漂いまくり(<緊張感に伴う先入観です。悪口じゃないです)。
この街では、か〜な〜り、東洋系は浮いているんだよ。165st.のバスターミナルまで歩いてみても、東洋人はおろか白人すらいない。今までこんな環境に身を置いたことが無かったのでめちゃ緊張したね。
image:169st.駅から165st.バスターミナルまでの地図
ターミナルでは路線毎に看板が立てられているので、すぐに目的のバス(Q2)は見つける事が出来た。問題は運行間隔なのだが、それも約15分毎らしいのでそれほど心配はなさそうだ。ベルモントパークは終点なので、それほど気を使わなくとも良いのが助かる。こっちのバスは「次はベルモントパークです」とか案内してくれないからね。
#乗客はどうやって降りる停留所を判断しているのだろう?
しかし、終点に着いたのはいいが、ベルモントパーク競馬場は、停留所に対して片側3車線道路の反対側にあり横断歩道もみつからない。車も比較的びゅんびゅん来る。
…渡りましたよ。決死の思いで。気分はフロッガーってとこですな。到着時刻は11時。マンハッタンからの所要時間は1時間30分でした。
生命の危機を乗り越え、はるばる来たベルモント競馬場なのだが、非常に閑散としていた。実はレースが始まるのは13時からだと着いてから分かったのだが、それにしても閑散としている。おそらく、11時現在で競馬場全体で50人いなかったね。最終的には人数もかなり増えたんだけどさ。
image:閑散としたベルモントパーク競馬場
競馬場のイメージとしては、今まで行った事のある府中・中山・大井と比較すると、大井競馬場が一番近いかもしれない。大井よりもスタンドは小規模だが、コースは府中競馬場並に広い。結構、年寄りな人が多かったのは日米共通なのかもしれない。まぁ、真っ当な人間は平日の昼間は働いてるよな。
最初に買った馬券は単勝勝負で見事に的中した。まさにビギナーズラックってヤツだね。買い方はマークと口頭が合ったのだが、マークシートのほうは初めにヴァウチャーを購入しなければいけないのでやめやめ。口頭での買い方は、
「2$。WIN(単勝)。2」とか「5$。Exacta(馬連単)。5 and 1」
という風に、金額>馬券の種類>馬(枠)番といったように買えば良い。簡単やね。 ただ、レースによって枠連の発売無しとかあったりするので注意
アメリカにもパドックはあるのだが、ジョッキーが跨って一周して終わり。その前の引き運動はまったくないのだ。これではパドックで馬格を見るなんて不可能。競馬新聞も見方が良く分からないので、血統を見て買うしかない。でも父の名前が良くわからなくて撃沈、とまったく予想になってない。
こんな予想では面白くも何ともないよなぁ。競馬はやはりロマンが重要だと思う。レースの積み重ねと、父馬・母馬に対するいれ込み具合が予想を左右するのであって、そう言うベースなしにいきなり予想しろって言うほうが無理だよ。それもステークスとかならまだしも、一般戦だからね。
image:パドック
でも競馬新聞で血統欄のところを見るとMiswaki×Cox'RidgeとかKingmanbo×Danzigとか見ると「すげぇぇ」とか思うよな。でも、こっちの連中は日本に来たサンデーサイレンスの血脈を欲しがってるんだろうなぁ。
6Rには蝦名騎手が出てました。結果は7着だったけど最終オッズ18倍ぐらいになってたので、しょうがないといえばしょうがないのかもしれないね。
女性騎手もいたよ。俺の見たところ、中央競馬の某人気女性ジョッキーと比較して1000倍ぐらいはイケてます、日本で騎乗したらファン殺到間違いなしです。でも、日本で乗っても勝算はないだろうなぁ。
image:蛯名騎手
帰りは、行きと逆の道順で帰る。ただ、179st.でバスを降りて地下鉄に乗ったと言うところが違うところかな。今度ベルモントへ行くときはすんなり行けるはず。でも、ステークスの日じゃないと行かないな。もしくはメジャーな馬(ケンタッキーダービー馬とか)が出てこないと多分行かない。やはり一般戦ではロマンが感じられない…。
今日の夜の部はミュージカル「Aida」。今日はスーツ着用。そんなに良い席を取れなかったのだがメザニンのセンターだから、まぁ良し。
話の筋は80%は理解できた。細かいところの解釈は違ってると思うが、気にしない、気にしない。良くも悪くもエルトン=ジョン節っていえばそれまでなのだが。ライオンキングよりは良いと思うよ。こっちのライオンキングを見てないので公正な比較は出来ないけどね。Aidaの内容にはかなり満足。1幕のラストも鳥肌モノだったし、さらに、盛り上げないラストというのがイイ感じです。やはり主役のHeather Headlyは、トニー賞とるだけあって歌の質・量ともに凄いのだが、脇のSherie Rene Scottの方が声質的に好みでした。これは見るべきですな。
#2001年の2月でSherie Rene Scottが降りるという噂(by Theatre Guide)があるらしい。
明日の予定は、とくに立ててないです。夜は「Swing!」。昼の部はこれから考えます。
7時起床。またもや朝食はベーグル。明日からはもう食べられないんだなぁ、と思うと感慨もひとしおですな。
今日の最初の目的地は再びトリニティ教会。月曜日に行ったときに目をつけていたロザリオを査収するためだ。教会で買ったロザリオは、そこいらの道端で兄ちゃんが売ってるアクセサリーのロザリオよりも、ありがたみがあるよな。たとえモノが同じだったとしても、こーゆーモノは、思いこみとかありがたみが大事だったりするのだ。
#宗教なんてそんなもんさ。
しばらくの間、ウォール街の前のフェデラルホールの階段でぼけっとする。目の前にはNYPDの騎馬隊の兄ちゃんがいたりして、ほのぼのした感じだ。この場所は、NYの中でもお気に入りだったりする。
とりあえず、グランドセントラル駅に行ってみるかということで、グランドセントラル駅構内をうろうろ。そこからマジソンAve.と5th Ave.を北上。途中、HMVに入りCDを物色。ブリトニー=スピアーズのアルバム14.99$やDVDに心惹かれるものの何とか耐えることに成功。その後本屋に寄ったりしてぷらぷらしてました。
ところが、これが大誤算。「どうせ日本でも買えるか」と思っていたら、日本でDVD売ってないでやんの…。
昼飯は屋台のチキンピタサンド。3$。
歩きつかれたので、ホテルに一旦戻って休んでからBrooks Brothersへ。スーツはとてもじゃないが予算オーバーで買えないので、ネクタイを一本査収。42.5$。ネクタイ一本買っただけなのに、とてもデカイ袋をくれた…。そういえば、青山にあるBrooksって行ったことないなぁ。今度行ってみるか。金あるとき。って、今日は給料日過ぎてるじゃないか。海外旅行に行ってるくせに、給料が出るのってなんか得した気分だよね。ま、全然得してないんだけどね。
Brooksの袋を持ったまま街中を歩くのはなんなので、ホテルにまた戻ってきてから今度はソーホーを目指す。去年は行かなかったし。
…。ソーホーは俺には合わない街だった。どこをあるいても女性向きブティックばかり。普段、洋服に気を使わないのでどのブランドがなんなのか全然わからん。
彼女君もこーゆーとこに廻す金があるなら、ミュージカルをもう1本見るような人なので例外ですが、フツーの女性の方ならば良いんじゃないでしょうか。俺はあまり来たくないけど。
次は、ソーホーからもう少し北のグリニッジビレッジへ。ワシントンSq.の噴水前でぼけっ〜と過ごす。ワシントンSq.ではけっこういろんな事をやってる人がいて、ラヴまっしぐらなカップルもいれば、一心不乱にノートに文章を書いている人もいれば、ギターを弾いている人もいれば、パフォーマンスをしている人もいれば、犬を噴水の中にざばざば入れてるひともいる。…まさに様々ですな。グリニッジは、ソーホーと違って俺に合う街なような気がしたよ。そばにNY州立大もあったりして、なんか住むにはよさげだ。
ところで、日本ではラヴまっしぐらカップルを見るとスペーストルネード小川(STO)を掛けたくなるんですが、NYだと平気です。なぜですか。日本人がラヴまっしぐらなのがいけませんか。そうですか。
image:ワシントンSqの噴水
で、全行程ラストイベントとなる「Swing!」ですが、席がバルコニー(3F)のセンターちょい右最前列(31$)でした。それはまぁいいんですが、バルコニーが半分も埋まってなかったのには最初ビックリしたよ。どうやらメザニン(2F)やオーケストラ(1F)は埋まってたようなんだが、「このミュージカルは大丈夫なのしらん」とヒヤヒヤしたね。
しかしミュージカルが始まると、そんな不安は吹っ飛んでしまった。基本的に「劇」という形式をとってるわけではなく、音楽と踊りで魅せるため、言葉がわからなくても全然おっけぇです。今回のミュージカル3連打の中で一番内容が理解できました。ただバルコニー席だと、最後の見せ場の空中ブランコ(?)の高さ加減が全然わからないため興ざめです。あと、メチャメチャ寒かったです。クーラーの送風口が真上にあるらしく、となりの黒人のおっさんと「めちゃ寒いねぇ」とか言いながら、腕をさすりさすり見てました。それさえ抜かせば、日本人向けのミュージカルと言えるでしょう。
ところで、スーツを着てミュージカルを見ている日本人っていないね。私のほかには、去年のAoS氏ぐらいか。まぁ外人もほとんどスーツ着て見てる奴いないけどさ。 でも、ミュージカルを見た後、Playbillとパンフ片手にTimes Sq.から7th Ave.を北上するのは気持ちがイイです。なんかレベルが5ぐらい上がったような気がします。このためだけにスーツ一式を持って来た甲斐があるというものだ。あはははは。
帰り道にデリによって、夜飯査収。3.24$。
飯食った後、スーツケースに荷物をつめる。今回の旅行は、あまり金を使わなかったな。ミュージカルに300$かかるとおもったら200$かからなかったからな。
明日の予定は帰国。帰りたくないなぁ。Chicago見てぇ。もう一回Kiss Me Kateも見てぇ。Contactも見てぇ。また金貯めて、やって来るしかないのか? でも、もう昼間に観光で周るところないぞ。
今日は6時起床。しかし夜3時頃、2回ほど目が覚めた。やはり、今日寝過ごすとヤバイというのは意識できているらしい。いつも会社に行くときもこれくらい意識できていれば、いいとは思うが…。
朝飯は空港で摂ることにして、荷造り開始。なにか忘れ物があるようで気が気ではない。引き出しのチェックを3周もしてしまったよ。
ドアのところに、エクストラチャージの紙が入っていた。インターネット接続のための電話代だった。0.97$×2回で1.94$。まぁ、こんなものか。この値段は安いのかね。できれば10BASE-Tのコンセントを各部屋に付けてもらって、常時接続環境にしてもらいたいなぁ。ビジネスマン向けのホテルだと思うのだが>Sheraton NY。
TVは昨夜からBroadwayPreviewチャンネル(VTR無限ループチャンネル)がパワープレイ中。もう見られないかと思うと、もったいない気がしてね。BroadwayPreviewは滞在中に1回コンテンツ変更があったのでなんか得をした気分だ。変更前のコンテンツはノイズ乗りまくりで、「あー、ビデオへたってるなあ…」って感じだったからなぁ。
7時に1.94$払ってチェックアウト。そして、そのままロビーで待機。HISのバスで空港まで連れていってもらうためだ。今回は航空券とホテルだけ押さえるといった去年のようなスタイルではなく、ホテル=空港間の送迎ありというツアーという形で申し込んだので、こういうサービスがついているのだが、風情が無い反面、非常に楽ですな。タクシー代とかを考えると6000円ぐらいは通常料金から浮いてると思うよ。一人だとタクシー代もバカにならないからね。でも周りを見ると、一人で来てる人って少ないのな。今回の旅行で思ったのは、一人の海外旅行はとても楽だということだ。確かに会話に飢えるという部分はあるが、それを補って余りあるほどのフレキシブルさがたまらない。疲れたからホテル戻って1時間ほどぼけ〜っとすることとか、急な目的地変更とかは、複数人での旅行ではまず出来ないからね。
空港では早々にチェックインし、免税店で会社への土産とジョニーウォーカーの青を査収。ジョニ青って日本ではあんまり見かけないからねぇ。その旨さは伝説でしか聞いたことがないので早く飲みてぇ。でも119$は高いなぁ。一気にT/Cを使い果たしてしまったよ。
飛行機は定刻どおりニューアークを出発。さらばNY。来週からまた会社だと思うと、非常に気が滅入るね。しょうがないんだけどさ。
時差ぼけを出来る限り減らすために、日本時間と同じサイクルで行動してみる。出発時刻は日本時間で夜の11時30分なので、離陸してしばらくしたらスリープモード突入。6時30分頃起床。これから寝ないようにしよう。
飛行機の中では、ミュージカルの音楽チャンネルを延々聞き続ける。The Phantom of the Operaは、いいねぇ。日本帰ったらCD買おうかな。見てきたばかりのSwing!のオープニングとかも入っていて良い感じだ。行きの飛行機では全然気が付かなかったけど。「風雲たけし城」もあいかわらずやってましたよ。たけし軍団、みんな若いねぇ。
というわけで、成田には14時ごろ到着。箱崎へ向かう途中で雨がざんざん降ってきた。なんか、とことん雨に恵まれた旅行だったなぁ。
つーわけで今回の旅行は終了。2001年はフランスか? 凱旋門賞か?